よんサンゴ

思いのままに、書き散らそう。思いの丈を、書き散らそう。

始発駅で電車に乗る。当然座れる。途中でどんどん人が乗ってくる。ぎゅうぎゅうの満員電車の中、優雅に座って仮眠をとれる、とてつもない快感。

「君は楽でいいね!僕はこんなに大変なのに」「君はけしからん。僕はこんなに辛いのに」ーー

 

一言、余計だと思わない?

 

なにやら弱者ヅラしてる人は周りから守られて、一人で頑張る人は、普段アピールしないと勝手に強者と決めつけられ、非がなかろうが弱者をいじめる悪人に仕立て上げられる。でも、実は双方とも苦労していたと知った時、なんであなたはそんなにキレるんだ、知らなかったから仕方ないだろう、とでも言って逃げるのだろう。

 

俺の苦労を分かろうともせずとか言うやつが一番他人の苦労をわかろうとしていないおかしさ。でも、そんなおかしさを持っているからこそそんなことを恥ずかしげもなく口に出せるのだろう。自分が悪いことした癖に頑なにそれを認めず、自分だけが一番辛い、相手が恵まれた強者だ、と決めつける。周りは優しくする。

 

取り巻きの何も知らない奴が勝手にその言い分だけを聞く。勝手にわかった気になる。それに同調する。そして決めつけた。「彼はぬくぬく恵まれて育っているから、辛い日々を送るキミのことが理解できないんだよ。彼がそんなにキレてるのはおかしい。君は悪くないーー」

 

「相手にしなくていい」のはどっちだよ

 

「なに言っても無駄」なやつはどっちだよ

 

「嘘つき」はどっちだよ

 

私はキレた。傷ついた。ただただ、傷ついたのだ。当人にも傷つけられたが、それと同じかそれ以上に、取り巻きに。取り巻きのあなたも、それでは当人と一緒さ。視野が狭く想像力が無さすぎる。そして、謎の劣等感から歪んだ思考が生み出される。

 

「俺のことを分かろうともしないくせに」と言っていた彼。なのに。自分だけ弱者ムーブだ。自分は俺を想像して察しろと言う割に、私については全く考えない状況。なので私は怒った。そういう経緯。

 

そこに対して、「彼はあなたのことをよく知らないんだからそれを言うのも無理はない、弱者にキレるあなたはなんてひどいのだ」と第三者が横から入り込むのはちゃんちゃらおかしな話だ。

 

なにも知らずして勝手に物事を判断し、勝手に感想と意見を述べたがる。どちらかを弱者、どちらかを強者と決めつける。エセ判官贔屓で審判を下す。強者と認定した者には失礼で制裁を課す。訊かれてもいないのに余計なことを言わなくていいのだ。

 

世の中はそんなに単純にはできていない。すべての局面において弱者と強者、敗者と勝者が存在するわけではない。自分を他人と比べる必要はない。自分語りに、誰かを引き合いに出す理由はない。ポジショントークは、要らない。